露点温度は湿度情報


エマグラム上でまっすぐ左に引っ張るとは、同じ気圧内で、温度を下げる(冷却する)ことだ。
水蒸気を含んだ空気であれば、飽和水蒸気圧が低下することによって、どこかの温度で水滴が出来る。
これを凝結すると言う。
凝結する温度を「露点温度」という。

上の図は、900hPa、12.4℃の点Aから、冷却して温度を下げていったときに、2.1℃で凝結が発生した様子を示している。
この空気の露点温度は、2.1℃である。
気温と露点温度の差を「湿数」という。この場合は、12.4℃-2.1℃=10.3℃が湿数である。
湿数が小さいほど、湿潤であることを示す。
極端な場合、最初から結露していれば、気温と露点温度が同じなので、湿数はゼロである。この状態を「飽和」していると言う。

湿数は、慣例的に単位を付けないこともあるが、高層天気図では[℃]を付けている。
700hPaや850hPaの高層天気図では、湿数が3℃以下の領域をWET AREA(湿潤領域)として、網掛けをして表現することがある。
下図は、2013年3月7日9時の850hPa、700hPaの高層天気図で、WET AREAが網掛けされている。

       (画像をクリックすると大きくなります)
沖縄の一部を除いて、日本列島上空には、湿潤領域はなく、全体に良い天気であった。
(2013/03/11)

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