第34回気象予報士試験 一般問3


問3:
気圧について述べた次の文章の下線部(a)〜(c) の正誤の組み合わせとして正しいものを,下記の(1)〜(5)の中から一つ選べ。

海面気圧は,高さの異なる観測点で観測された気圧を互いに比較できるようにするために,海面上での値に換算したものである。観測点で観測された気圧に加える補正値は,観測点と海面との間に空気があると考えたときの,(a) この空気の重さによる観測点と海面との気圧差であり,(b) 熱力学の第一法則を用いて求められる。観測点の海抜高度をz(m),観測点と海面の間での空気の平均密度をρ(kg/m3),重力加速度をg(m/s-2) とすると,観測点で観測された気圧に加える補正値(hPa) は,
 (c)ρg z/1000
となる。

  (a)    (b)   (c)
   (1)   正   正   正
   (2)   正   誤   正
   (3)   正   誤   誤
   (4)   誤   正   誤
   (5)   誤   誤   誤


解説:
(a)は「正」
 図で表せば、こんな感じ

(b)は「誤」 「静水圧平衡の式」
   「一般気象学【第2版】」の44ページ参照

(c)は「誤」 ρg z/1000 ⇒ ρg z/1000
 ρg zの単位を掛け合わせると[kg/m3][m/s2][m]→[kg/ms2]となり、これはPaである。
 PaをhPaに換算するには100で割るので、「ρg z/100」が正しい。

正解は選択肢(3)
  (2013/06/16)

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