第36回気象予報士試験 一般問3
問3:
大気の混合層に関する次の文章の下線部 (a)〜(c) の正誤の組み合わせとして正しいものを,下記の(1)〜(5)の中から一つ選べ。
混合層内で大気の混合が十分に行われているときには,混合層内の温位は高度によらずほとんど一定で,温度は高度とともに (a)
乾燥断熱減率で低下する。
混合比も高度によらずほとんど一定であり,混合層内の露点温度は高度とともに (b)
増加する。
混合層の最上部の高度で水蒸気の凝結が始まったとき,積雲が形成されるためには,この高度より上空の大気の成層状態が (c)
絶対不安定になっていることが条件である。
|
(a) |
(b) |
(c) |
(1) |
正 |
正 |
誤 |
(2) |
正 |
誤 |
正 |
(3) |
正 |
誤 |
誤 |
(4) |
誤 |
正 |
正 |
(5) |
誤 |
誤 |
正 |
解説:
(a)は
「正」
温位の定義を述べているようなもので、問題にするのもおかしいほど当たり前のことだ。
「一般気象学【第2版】」の69ページ参照
(b)は
「誤」
マノグラムで確認しよう。
露点温度は、高度と共に減少する。
(c)は
「誤」
絶対不安定じゃなくても、つまり条件付不安定や対流不安定でも積雲は出来ると思う。
正解は選択肢(3)。
(2013/04/03)
読者の声: