第36回気象予報士試験 一般問8
問8:
ある地点の高層気象観測において,三つの異なる時刻に図の A,B,C で示される気温の鉛直分布が観測され,各観測時刻における 500hPa の高度は,いずれも 5000m であった。このとき各時刻における地上気圧 PA,PB,PC の大小関係として正しいものを,下記の(1)〜(5)の中から一つ選べ。
ただし,大気は十分に乾燥しており,静力学平衡が成り立っている。
(1) PA = PB = PC
(2) PA > PB = PC
(3) PA > PB > PC
(4) PA < PB = PC
(5) PA < PB < PC
解説:
問題の図に、三角形領域A、三角形領域B、変形扇形領域Cの平均気温を作図すると、次のようになる。
領域Aは平均気温が低いので、空気密度が大きい。同じ高さであれば重いので圧力が高いことになる。
逆に領域Cは平均気温が高いので軽く、圧力が低いことになる。
したがって、
正解は選択肢(3)である。
(2013/06/10)
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