第38再気象予報士試験 一般問12
問12:
予報業務の許可を受けた者が予報業務を行ったときに作成すべき記録に関する次の文 (a) 〜 (d) の正誤の組み合わせとして正しいものを,下記の(1)〜(5)の中から一つ選べ。
(a) 現象の予想を行った気象予報士の氏名を記録しなければならない。
(b) 予報の利用者に対して,気象庁長官の許可を受けた予報業務に係る警報事項を伝達した状況を記録しなければならない。
(c) 予報業務を行ったときの記録は,気象予報士が作成しなければならない。
(d) 予報業務を行ったときの記録は,2 年間保存しなければならない。
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(a) |
(b) |
(c) |
(d) |
(1) |
正 |
正 |
誤 |
正 |
(2) |
正 |
誤 |
正 |
誤 |
(3) |
正 |
誤 |
誤 |
正 |
(4) |
誤 |
正 |
正 |
正 |
(5) |
誤 |
正 |
正 |
誤 |
解説:
予報業務の記録に関しては、
気象業務法施行規則(昭和二十七年十一月二十九日運輸省令第百一号)の第12条の2に定められている。
まず、原文を確認しておこう。
設問に関連する部分は、色をつけて強調文字にした。
(予報事項等の記録)
第十二条の二 法第十七条第一項 の規定により許可を受けた者は、予報業務を行つた場合は、事業所ごとに次に掲げる事項を記録し、かつ、その記録を二年間保存(d)しなければならない。
一 予報事項の内容及び発表の時刻
二 予報事項(地震動及び火山現象の予報事項を除く。)に係る現象の予想を行つた気象予報士の氏名(a)
三 気象庁の警報事項の利用者への伝達の状況(b)(当該許可を受けた予報業務の目的及び範囲に係るものに限る。) |
(a) 上記施行規則の二にあるように、「気象予報士の氏名」は記録しなければならない。よって
「正」
(b) 上記施行規則の三にあるように、「警報事項の利用者への伝達の状況」は記録しなければならない。よって
「正」
(c) 記録作業はは、気象予報士に限定されない。よって
「誤」
(d) 上記施行規則にあるように、2年間保存しなければならない。よって
「正」
これもまた、(a)(b)または(b)(c)の組み合わせが分かれば選択肢が決まる。そういう意味では、(b)がポイント。
正解は、
選択肢(1)「正正誤正」である。
(2013/06/12)
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