第38再気象予報士試験　一般問15

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問15：
災害対策基本法に基づく災害対策に関する国及び都道府県の責務について述べた次の文章の空欄 (a) 〜 (d) に入る語句の組み合せとして正しいものを，下記の(1)〜(5)中から一つ選べ。

国は，災害予防，災害応急対策及び災害復旧の (a) となるべき計画を作成し，及び法令に基づきこれを実施するとともに，地方公共団体，(b)，指定地方公共機関等が処理する防災に関する事務又は業務の実施の推進とその (c) を行い，及び災害に係る経費負担の適正化を図らなければならない。
都道府県は，関係機関及び他の地方公共団体の協力を得て，当該都道府県の地域に係る (d) に関する計画を作成し，及び法令に基づきこれを実施するとともに，その区域内の市町村及び指定地方公共機関が処理する防災に関する事務又は業務の実施を助け，かつ，その (c) を行わなければならない。

	(a)	(b)	(c)	(d)
(1)	基本	指定公共機関	指導	防災
(2)	規範	指定行政機関	指導	防災
(3)	基本	指定行政機関	総合調整	災害の復旧
(4)	規範	指定公共機関	指導	災害の復旧
(5)	基本	指定公共機関	総合調整	防災

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解説：
災害対策基本法　（昭和三十六年十一月十五日法律第二百二十三号）　
「災害対策基本法全文」へのリンクです。

（国の責務） 第三条 　 ２ 　国は、前項の責務を遂行するため、災害予防、災害応急対策及び災害復旧の基本となるべき計画を作成し、及び法令に基づきこれを実施するとともに、地方公共団体、指定公共機関、指定地方公共機関等が処理する防災に関する事務又は業務の実施の推進とその総合調整を行ない、及び災害に係る経費負担の適正化を図らなければならない。

問題文前半は、法律の条文（第三条２）そのままの文章なので、(a)「基本」、(b)「指定公共機関」、(c)「総合調整」が決まる。
ここまでで、選択肢は(5)だけが残される結果となった。

（都道府県の責務） 第四条 　都道府県は、当該都道府県の地域並びに当該都道府県の住民の生命、身体及び財産を災害から保護するため、関係機関及び他の地方公共団体の協力を得て、当該都道府県の地域に係る防災に関する計画を作成し、及び法令に基づきこれを実施するとともに、その区域内の市町村及び指定地方公共機関が処理する防災に関する事務又は業務の実施を助け、かつ、その総合調整を行なう責務を有する。

後半は、第四条の条文の抜粋であり、(d)「防災」が決まり、(c)「総合調整」も矛盾しない。
この選択肢でも、(b)(c)か(c)(d)の組み合わせに自信があれば、他は関係なく決まる。
正解は、選択肢(5)「基本、指定公共機関、総合調整、防災」である。

指定公共機関ってなぁんだ。
　・NTT(東・西）、日銀、日赤、NHK
　・その他に電気、ガス、輸送、通信などの公益法人で総理大臣から指定された者
指定行政機関ってなぁんだ。
　・気象庁、各地の気象台
 (2013/06/12)

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