第38再気象予報士試験 実技2問3


第38回再試験 気象予報士試験 実技2 問3
【解答】茶色の文字は応援団長の私的解答
     青字は気象業務支援センターの解答例 

問3(1) 時刻:20
     高度による風向急変時刻の違い
       高度が高い程風向急変時刻が遅い。(16字)
       高度が高くなるほど遅くなる。(14字)
     要因 寒冷前線面の通過による 寒冷前線面の通過
問3(2) 低気圧が北側を通過した 温暖前線面の通過
問3(3) 低気圧が南側を通過した 低気圧を含む気圧の谷の通過
問3(4) ア:市来 イ:高知 ウ:浜田

【感想など】
問3
この問題では、最初に、ア、イ、ウの風向図が、浜田、高知、市来のいずれに相当するかの見当をつけてから考えることが出来る。
図5に温帯低気圧と前線に関連する典型的な風向きを記入するとこんな風になる。

この図の風向きと、図6の21時の風向きを比較すれば、ア、イ、ウの見当がつく。
  アは21時の最下層は北北西の風なので、おそらく「市来」だろう。
  イは、南の風だから「高知」で間違いない。
  ウは、北東の風なので、「浜田」だろう。
迷う要素がなかったので、おそらく地名判定は間違いない。 ヾ(=^▽^=)ノ

問3(1)
問題の図6(ア)に、ヒントを書き込んだ。

 風向きが急変した部分をグリーンのラインで示した。
時刻: 最下層でラインが始まるのは「20」時である。
高度による風向急変時刻の違い:見て分かる通り、「高度が高くなるほど遅くなる」
要因:風向きの変化に着目する。
    上に示した地図でも分かるとおり、西南西の風から北西の風に変わるのは、関連前線の通過である。
    ここでは、地上の変化だけではなく高さ方向も含めて答えるので、単に寒冷前線ではなくて、「寒冷前線の通過」と面を付けなければならない。
  アが「市来」であることは先に見当をつけておいた。地図が21時であり、アでは地上の寒冷前線が通過した直後であることを考慮すれば、「市来」での気象変化と照合して矛盾はない。

問3(2) 問題の図を確認しよう。

グリーンでマークした部分の風の変化の理由を求めている。
先の検討で、場所は「高知」で間違いないはずだ。
これを、地図に当てはめてみよう。

低気圧中心の進路から判断して、およそ2時間前の低気圧と前線の予想位置は、図で示したとおりである。ここから1時間で、高地で発生する気象現象といえば、温暖前線の通過である。
風向きが、南東か南南西に変化して、やがて南の風になっているので、温暖前線通過で間違いない。
 正解は「温暖前線の通過」である。ここでも高度情報を扱っているので、面を外してはならない。
 試験時間内に、ここまでの情報が整理出来なかったので、わたしの解答は、風向きの変化だけから、「低気圧中心が北側を通過した」と書いたのは現象としては誤りではないが、出題の意図に沿わないので、点数は貰えないだろう。 。・゚゚・(>_<;)・゚゚・。

問3(3)
出題の図はこれだが、どう見るのだろうか。

低気圧が近くを通過する際に、風が反時計回りに回るのは普通のことだ。
東から北風に変わるのは、低気圧が南側を通過したときの特徴なので、わたしは「低気圧が南側を通過した」と解答したが、模範解答は「低気圧を含む気圧の谷の通過」だった。
これには、納得がいかない。(`ε´)ぶーぶー
この場所が浜田であることはほぼ確実だから、低気圧が南側を通ることが間違いではないはずだし、「低気圧を含む気圧の谷が通過した」としても、風向きが東から北に変わるとは限らない。低気圧が北側を通過した場合は、南東から南西に変わるはずだ。わたしの解答の方が正当性があると思っているが、そんなことを遠吠えしても点数にはつながらないのが現実だ。
この問題については、受験者の皆さんは、模範解答から各自で何かを読み取ってください。

問3(4) 各地点の名称は、この問題の冒頭で解説した通りで正解だった。 (^^)ニコ
(2013/05/26)

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