温位と相当温位


気温と湿球温度、露点温度、湿数、温位、相当温位と、たくさんの用語が出てきたが、これらがどのような関係なっているのか、エマグラム図上で整理しておこう。
まず、関連図を示す。

         (画像をクリックすると大きくなります)
まず、□□温位(温位、湿球温位、相当温位)は、すべて、1000hPaでの絶対温度である。
絶対温度(K):摂氏(℃)+273.15
温位:ある気温を乾燥断熱線に沿って、1000hPaに移動したときの絶対温度。
   乾燥断熱線上では、温位は変わらない。
湿球温度:乾湿型湿度計で測定する湿球温度(厳密な湿球温度とは誤差があるようだが)
湿球温位:湿球温度から湿潤断熱線に沿って、1000hPaに移動させたときの絶対温度。
露点温度:圧力一定で温度を下げたときに結露を始める温度。飽和しているときは、露点温度は気温と同じ。
湿数:気温と露点温度の差。
相当温位:水蒸気を含む空気塊を断熱的に上昇させ、すべての水蒸気が凝結し水蒸気圧がゼロになった時に空気塊が示す温位。
 近似的に次の式で関係が示される。
   温位〔θ〕と相当温位〔θe〕の間には、θe=θ+2.8wの近似式が成り立つ。
   wは混合比である。
それぞれの値の大きさは、次の順番になる
     湿球温位 ≦ 温位 ≦ 相当温位
  【湿球温位 = 温位】は、飽和しているときに同じ値になる
  【温位 = 相当温位】は、水蒸気を含まない乾燥空気で同じ値になる
湿球温位から「湿潤断熱線」に沿って持ち上げると、水蒸気がなくなったところで「乾燥断熱線」に漸近する。ここから「乾燥断熱線」に沿って1000hPaまで下ろしたところが、相当温位である。
(2013/03/11)

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