相対湿度が分かる


気温と露点温度が分かれば、相対湿度が分かる。
相対湿度とは、その空気中に存在し得る水蒸気量に対して、実際どのくらいの水蒸気が存在しているかの割合である。
飽和水蒸気量に達していれば相対湿度が100%だし、水蒸気がゼロなら相対湿度もゼロ%である。

上の図で、赤丸で示した点Aの空気の露点温度が水色の丸の点Bだとする。
点Aの飽和混合比は15(g/kg)であることが分かる。
つまり、点Aの空気には、15gの水蒸気が溶け込むことができる。
実際に何グラムの水蒸気が溶け込んでいたかを示すのが、点Bの露点温度である。露点温度の飽和混合比を見ると5(g/kg)であった。
すると、相対湿度は、5/15=0.33つまり33%だと知ることが出来た。
仮に、露点温度がオレンジ色の点Cだとすると、湿数は6℃で、相対湿度は、10/15=66%となる。


この項では、ここまでで良いでしょう。
以下は、ちょっと理屈っぽいので、理解が進んでから、後で読み返してください。
相対湿度の定義は通常、
   [水蒸気圧]/[飽和水蒸気圧]としているが、
   [混合比]/[飽和混合比]でも同じことである。
  その理由は、混合比は、[水蒸気質量]/[空気質量]であり、水蒸気の分子量(18)と空気の分子量(29)を考慮すると
  混合比=0.62×[水蒸気圧]/[空気圧」の関係が成り立つからである。
 点Aの飽和水蒸気圧=e1とし、点Bの飽和水蒸気圧=e2とすると
    e1= 15(g/kg)×900hPa/0.622
    e2=  5(g/kg)×900hPa /0.622
 その比は、e2/e1=5/15となり、混合比の計算と同じ結果になる。
(2013/03/07)

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