安定層を探せ


次のような状態曲線の大気がある。
この大気状態の中で、安定層はどこか。

このグラフの折れ目の箇所に「湿潤断熱線」と「乾燥断熱線を」当てはめてみると次のようになる。

黒色の状態曲線が、ブルーの絶対安定領域にあれば「安定層」である。
オレンジ色の絶対不安定領域にあれば「不安定」であり、その中間の無色の領域なら「条件付不安定」となり、「安定層」とは言わない。
答えは、「800hPa〜700hPa が安定層」である。
前項までの例に使った「風船がどこまで昇るか」を考える
 ・未飽和の乾燥大気であれば、900hPa までしか昇らないが、
 ・飽和している湿潤大気であれば、800hPaまで上昇することになる。

では、次の図では安定層はどこだろうか。

850hPa〜800hPaの領域で、状態曲線が右に傾いている。
上空の方が気温が高い現象で、通常はありあえないのだが、特殊な気象条件発生する「逆転層」である。
逆転層については別項で解説するが、きわめて安定な層である。
(2013/03/10)

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