第37回気象予報士試験 実技1問1
第37回 気象予報士試験 実技1 問1
【解答】
茶色の文字は北上大の私的解答
青字は気象業務支援センターの解答例
問1
(1)
@
988、A
東北東、B
海上暴風、C
南西、D
5160、E
39.1、F
-10.5、G
対流雲
(2)
輪島:
しゅう雨、 松江:
しゅう雪・
積乱雲、 鹿児島:
しゅう雪
過去天気で雷電:
鹿児島
【感想など】
問1は、天気図の読み取りの定番問題だ。
@〜Cは、図1から簡単に読み取れる。
@は988hPaで文字通り。
AのENEは「東北東」の意味。
Bの[SW]は海上暴風警報の記号。
他に[W]、[GW]、[TW]がある。それぞれの意味と風速は、
三枝が無視したで覚えよう。
CSWはSouthWestで「南西」の意味。
Dの「等高度線が閉じた低気圧」を青い線で示した。
外側の薄いグリーンの等高度線が5220mである。等高度線の間隔は60mなので、青い線は5220-60=
5160mとなる。なお、単位「m」は問題文に記載されているので、
5160mと書いたらおそらく間違いにされるだろう。
Eは、松江の気温を読み取ればよい。
ここでは表示通り、
「-39.1」と小数点以下まで記載しないと不正解にされる。
Fも数字を読み取れば良いだけの簡単な問題だ
Gは、ベナール型対流を思い出さないと困ってしまう問題だ。
「一般気象学【第2版】」の203ページ参照
雲の名前を問われて一番多いのは「積乱雲」だが、この画像では明らかに違う。
冬の日本海でしばしば観察されるベナール型対流による、セル状の雲列だ。
「ベナール型対流雲」と書いても正解だろうが、ここでは単純に
「対流雲」だけの方が文脈に合っているだろう。
問1(2)
次の図に記入したとおり、天気図の記号を読み取れば良い。
松江の三角の中の線が気になるが、これは、並または強いしゅう雪の意味なので、選択肢の中では
「しゅう雪」に相当する。
国際天気図記号の詳細な意味は、
Wikipediaに詳しく記載されている。
問1は全問正解だったので、13点ゲット。
(2013/05/22)
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