第37回気象予報士試験 実技1問3
第37回 気象予報士試験 実技1 問3
【解答】
茶色の文字は北上大の私的解答
青字は気象業務支援センターの解答例
問3(1)
問3(2)
帯状の雲の南西端
雲域のほぼ南西端にある。
問3(3)
山陰は山陽より相当温位が高い。(15字)
山陰の方が山陰より高い。(12字)
問3(4) 山陰:
北西 、 山陽:
西
問3(5)
山地の北側で相当温位が高く、北西風と西風が収束している。(28字)
相当温位が高い領域の縁にあたり、風が収束している。(25字)
【感想など】
問3(1)
この手のラインを描く問題は、どうも苦手だなぁ。
正解の青いラインと、北上大の解答は、似ているようで微妙に違う。
シアラインとは、風向きが変化している部分の連結であるから、ある程度の幅を持っている。 配点が5点だが、北上大の解答で、点数が貰えるのかどうか分からない。 完全な的外れでもないので1点くらい貰えることにしておこう。
問3(2)
衛星画像に、問3(1)の解答図を重ねてみると、北上大の解答の方がぴったり合っているように思うのだが。
明るい雲域の南西端に沿っていることは明らかだ。
文章表現が若干違うけれども、これは、満点の正解と見て良いだろう。
問3(3)
問題の図に、相当温位のイメージ着色をしてみた。
中国地方だけに着目すれば、山陰から山陽にかけて相当温位の傾度があることが分かる。
文章で表現すれば、山陰側が山陽側よりも高いことを表現できていれば良いので、これも正解だろう。
問3(4)
上の図で見ても分かるように、山陰は
「北西」風で、山陽は
「西」風である。
問3(5)
これは、困ったな。何を書いたらよいのだろうか。
・相当温位については、問3(3)で答えた通り、山陰が山陽より高く、相当温位の傾度が大きい。
・風ときたら、シアか収束、発散などがキーワードだが、ここではシアか収束だろう。
そう考えて書いた答えが、これだった。
山地の北側で相当温位が高く、北西風と西風が収束している。(28字)
しかし、正解は、こうだ。
相当温位が高い領域の縁にあたり、風が収束している。(25字)
この答えは、わたしには書けない。
配点が4点の問題だが、この解答で点数が貰えるだろうか? 風の収束に触れているから1点くらいは貰えるだろう。
とすると、問3の北上大の得点は、17点中の10点ということになる。
(2013/05/23)
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