第37回気象予報士試験 実技2問2
第37回 気象予報士試験 実技2 問2
【解答】
茶色の文字は応援団長の私的解答
青字は気象業務支援センターの解答例
問2(1)
北東風から反時計回りに変化し西寄りの風になる。(23字)
北東から反時計回りに西に変化する。(17字)
問2(2)
最大風速:
40 ノット 予想日時:
9日
219時
問2(3)
|
進行方向 |
移動速さの変化傾向 |
24時間後〜48時間後 |
北 |
変化なしほぼ同じ
|
48時間後以降 |
北東 |
加速する次第に速くなる
|
問2(4)
現象の名称: フェーン現象 フェーン
気象要素の変化
気温が上昇して湿度が低下する。(15字)
気温が上昇し湿度が下がる。(13字)
問4(5)
@
竜巻竜巻注意 A
積乱 B
1時間 C
雷
【感想など】
問1(1)
台風進路の左側では、風は反時計回りに変化することは、この図で分かる。
12時間後の風向きは、次の図(図1の石垣島付近)を見てもらえば、一目瞭然だろう。
石垣島の現在の風向は、黄緑色で示したように天気図通り
「北東風」だ。
12時間後の台風の中心位置に吹き込む低気圧性循環の風を、ブルーの矢印で示した。
この、ブルーの線が石垣島では
「西風」になっている。
だから、解答としては、北上大の解答文も模範解答も同じである。
問2(2) これは簡単だと思った。
とにかく、下の図を見てくれ。 図3の添え書きの部分だ。
今後の台風の進路と風速予測が書かれている。
見て分かるとおり、最大風速は081200UTCの35KTから091200UTCで40KTに上がっている。
答えはここだなと「ピン」ときた。
当然答えは、
「40KT」で、その時期は、
「091200UTC」に相当する日本時間を答えれば良いのだと。
つまり、
「9日の21時」であるはずだった。 ところが、模範解答を見たら
「9日9時」となっている。
そんな馬鹿な、「091200UTC」が午前9時なのかと、もう一度計算したが、やはり21時だ。
それなら、もっと違う理由があるのだろうと探した結果、みつけたのがこれだった。
図3ではなくて、もともとの図1の添え書きだ。
赤線で囲った部分を日本語で表記すると
「12時間後の中心付近の予想最大風速40KT」
と書いてある。
現在が、8日の21時であり、今後12時間とは、9日の9時である。
なるほど、それで、
「9日の9時」というわけか。
騙しに嵌まってやられた気分だ。
(●´・△・`)はぁ〜
問2(3) 図3にこんな加工をすれば、誰だって分かるだろう。
グリーンの部分と、オレンジ色の分を比較して、表現すればよい。
北上大の答えと、模範解答は少し違うが、まぁ正解だろう。
問2(4) 台風が日本海に進むと、台風の循環風の関係で、本州域全体は南よりの風に晒される。
台風によって湿った南風が本州の山地で強制上昇させられることによって、降水し、山越えの下降流で昇温する結果、北陸側に吹き降ろすときには、湿気を失って気温が高くなる、フェーン現象を引き起こす。
問2(5)
この設問では、迷った。
@は、
「竜巻情報」か
「竜巻注意情報」か迷って「竜巻情報」にしたが、間違いだった。
Aの
「積乱雲」は間違いようがないだろう。
Bは、たまたま
「1時間」で当たったが、短時間情報なので、「15分」とか「30分」とかで迷った。
ちゃんと、覚えなくちゃ。
Cは知っていた。「竜巻注意情報」は単独で発表されることはなく、必ず
「雷注意報」のあとで発表される。
問2は、自己採点では、20点中の17点だった。
(2013/05/24)
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