第38再気象予報士試験 実技1問5


第38回再試験 気象予報士試験 実技1 問5
【解答】茶色の文字は北上大の私的解答
     青字は気象業務支援センターの解答例 

問5(1) 最接近の予想時間帯: 明日未明
     予想される最大風速: 36m/s
     10mm以上の雨が始まると予想される時間帯: 今日昼過ぎ 今日夜遅く

問5(2)


問5(3) 通過前には南〜南東の風が強く、通過後に北〜北西に変化するので、四方に注意が必要である。(43字)
     台風の中心が接近すると風が急激に強まり、台風が通過すると風向きが急変する。(36字)
問5(4) 弱い雨が連続的に降り続き、台風接近とともに急激に強まる。(28字)
     前線に伴う降雨が続いた後に、台風本体に伴う強い雨が加わる。(29字)
問5(5) 長時間の降水によって地盤が緩み土砂崩れの恐れがある。雨が止んだ後も警戒が必要である。(42字)
     雨が止んだり、弱まっても、地盤が緩んでおり、土砂災害に対する警戒が必要である。(39字)

【感想など】
黄色の枠内の文字は、正解を見た後で書き加えた言い訳です。
問5 最初に、一日の時間区分を示す気象用語を、「未明朝、前科夕七」で確認しておこう。
問5(1) 
最接近の予想時間帯:
 次の図で一目瞭然だ。

 台風の進路予想図で、現在、12時間後、24時間後の台風中心位置間を4分割すると、3時間ごとの区切りになる。それぞれの時刻を記入した。
 八丈島付近を通過するのは、グリーンの線を引いた時間帯である。
 すなわち、22日(明日)の0時〜03時の時間帯(未明)だから、答えは、明日未明となる。
 
予想される最大風速:
 図8の右下隅に書かれている「MAX WINDS 70KT」をm/sに換算すればよいだけのことだ。
 「海里は一箱に」で覚えた、1KT=0.514m/sを思い出せば簡単だ。
 70×0.514=35.9 すなわち36m/sである。
 一般に、ノットの1/2を秒速とみることが多いので、センターの解答例では35m/sでも正解としているが、本当は36m/sだ。

10mm以上の雨が始まると予想される時間帯:
 わたしは、これを間違えてしまった。
 図9から読み取った10mm以上の降雨帯を図7に重ねてみる。

薄い水色で示したのが、21日9時の10mm以上の降雨帯である。
これを台風の中心を進路予想図に沿って平行移動させて、降雨帯が八丈島にかかるときの状況がピンクで示した範囲である。
試験会場では、配布されたトレーシングペーパーに10mm以上の降雨帯を写し取って、進路予想図に載せて平行移動させることによって、中心位置を割り出せばよい。
このときの台風の中心位置は、21日(今日)の21〜24時辺り(夜遅く)に相当する。
だから、解答は、「今日夜遅く」である。
わたしは、10mm以上の範囲よりも広い5mm以上の範囲と読み違えたので、ぜんぜん違う答えを書いてしまった。

問5(2) 
 わたしは、「21日21時の暴風域に入る恐れがある領域」と勘違いしたので、頓珍漢な丸を描いてしまった。
 正解は、青い線の領域だ。
 現在の暴風域の四方の長さに注意すれば問題ないだろう。(勘違いはイカン!)

問5(3) 
  当たり前のことを書いているだけだが、模範解答の文章をよく読んで、こんな風に書くものだと、勉強しよう。

問5(4) 
 わたしの解答でも同じような意味で書いているので間違いじゃないのだろうが、点数が貰えるかどうかはわからない。

問5(5) 
 急傾斜地の防災に限定しているので、崖崩れ、土砂災害に関して答えればよい。
 着目点は次の3点だ。
 ・土砂崩れ、土砂災害、崖崩れなどに関して述べる
 ・長雨で地盤が緩むことに触れる
 ・雨が小降りや止むような状態でも、警戒を緩めない
 こうした着目点を盛り込んで解答したつもりなので、一定の点数は貰えるだろう。
(2013/05/03)

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