第38再気象予報士試験 実技2問4
第38回再試験 気象予報士試験 実技2 問4
【解答】
茶色の文字は応援団長の私的解答
青字は気象業務支援センターの解答例
問4(1)
温暖前線:
ウ 寒冷前線:
カ
温暖前線の通過に伴う気象要素の変化:
風向が南南西から南南東に変化し、気温上昇が前後より大きい。(29字)
風向が南南東から南西に変化し、気温の上昇量が大きくなる。(28字)
寒冷前線の通過に伴う気象要素の変化:
風向が南西から西に変化し、気温低下と共に湿数が大きくなった。(30字)
風向が南西から西に変化し、気温が下降し、湿数が増大する。(28字)
問4(2)
領域Aの強い降水をもたらす主な要因:
南よりの風が本州の山地で上昇するため
温暖前線に伴う上昇流
領域Bの強い降水をもたらす主な要因:
南西よりの風が紀伊山地で上昇するため
斜面における強制上昇
【感想など】
問4(1)
これは簡単だったと思う。
図を見れば、大きな変化をしているところが、「ウ」と「カ」であることは一目瞭然だろう。
では、どちらが温暖前線で、どちらが寒冷前線か。
温暖前線通過は、冷域から暖域に移るので気温が上がり、湿っている。単純に気温が上昇するだけなら、「イ」や「エ」でも該当するのだが、上昇率が前後の時間帯より大きいのが重要なポイントになる。そう意味では、センターの模範解答よりもわたしの解答表現の方がより正確だと思う。
寒冷前線通過は、暖域から冷域に移るので気温が急に下がって乾燥する(湿数が大きくなる)。
予想通過時間帯
温暖前線:
ウ 寒冷前線:
カ である。
念のために、風向も確認しておこう。
温帯低気圧周辺の風向に関しては、問3の図を拝借するとすぐ分かる。
温暖前線の通過前後の風向きは、南東から南〜南西方向に変わるので、「ウ」と相違しない。
寒冷前線の通過前後の風向きは、南西から北西〜西方向に変わるので、「カ」と相違しない。
温暖前線の通過に伴う気象要素の変化:
前項で説明した内容を、制限文字数で表現すればいいのだから簡単だ。
ほぼ、満点の解答を書いたつもりだったが、わたしは大きな間違いを犯していた。
ヤレヤレ ┐(´ー`)┌ マイッタネ
風向を、
「南南東」を
「南南西」と勘違いし、
「南南西」を
「南南東」と書いてしまったのだ。
わたしは、しばしばこのような勘違いミスを犯して、点数を失っている。
ξ\_(-_-)_/ξ (  ̄-)_Д(’’) 悪霊たいさぁぁぁん
寒冷前線の通過に伴う気象要素の変化:
こちらは、間違えないでちゃんと書けたので、点数が貰えるだろう。
問4(2)
領域Aの強い降水をもたらす主な要因:
この問題では、わたしは完全にポイントを見失って、頓珍漢な解答を書いた。
「南よりの湿った風が本州の山地(富士山)に当たって、強制上昇するため」と思い込んでいたのだが、よくよく「領域A」を見ると、完全に海上であり、富士山にはまったくかかっていない。
だから、上記の解答は0点である。
正解は
「温暖前線に伴う上昇流」だそうだ。
領域Bの強い降水をもたらす主な要因:
文章は長いが、これは正解の範疇だろう。
正解は簡潔に
「斜面における強制上昇」
考えてみれば、上の設問とまったく同じ解答文になった時点で、
「これはチョットおかしいぞ」
(◎-◎;)!!なんじゃと?
と気づくべきだった。
普通は、同じ解答が二問続くはずがないのだから。
(2013/05/07)
読者の声: