第34回気象予報士試験 一般問4


問4:
下記に示す気塊@?Dの中で密度が最も大きいものを一つ選べ。ただし,二酸化炭素,窒素および乾燥空気の分子量は,それぞれ44,28 および29 とする。

 (1) 圧力が1 気圧で温度が264K の二酸化炭素
 (2) 圧力が1 気圧で温度が280K の窒素
 (3) 圧力が1 気圧で温度が261K の乾燥空気
 (4) (2)をそのままの温度で0.8 気圧になるまで膨張させたもの
 (5) (3)をそのままの温度で体積が半分になるまで圧縮したもの

解説:
 気体の状態方程式 pV=nRTで、変形するとV=nRT/p となる。
  (p:圧力 V:体積 m:質量 R:気体定数 T:絶対温度)
 1モルの気体に限定すると、V=RT/pである。 
 密度は ρ=m/Vであるから、(m:分子量)
 両式を合わせると ρ=mp/RTとなる。
 与えられた数値で各項目の密度を計算すると次のようになる。
(1)は ρ=44×1/264×(1/R)=0.17×(1/R)
(2)は ρ=28×1/280×(1/R)=0.10×(1/R)
(3)は ρ=29×1/261×(1/R)=0.11×(1/R)
(4)は ρ=28×0.8/280×(1/R)=0.08×(1/R)
     又は (2)の結果の0.8倍なので 0.10×0.8=0.08でも同じ結果。
(5)は ρ=29×2/261×(1/R)=0.22×(1/R)
     又は (3)の結果の2倍なので 0.11×2=0.22でも同じ結果。
Rは正の定数なので、大小関係に影響しないので無視出来るから、
最も密度が大きいのは選択肢(5)である。

  (2013/06/16)

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