第36回気象予報士試験 一般問4
問4:
降水過程に関する次の文 (a)〜(c) の下線部の正誤の組み合わせとして正しいものを,下記の(1)〜(5)の中から一つ選べ。
(a)もや,霧,雲の発生には,エーロゾルのうち,
水溶性が小さいものが重要な役目を果たす。
(b)発生した雲粒が凝結過程によって成長する過程においては,過飽和度が同じであれば,
粒子の半径が大きいほど単位時間に半径が増加する割合は大きい。
(c)0℃以下では,氷面に対する飽和水蒸気圧の方が水面に対する飽和水蒸気圧よりも低い。このため,過冷却雲中において水滴と氷粒子が併存するときには,
昇華凝結過程による氷粒子の成長は凝結過程による水滴の成長より遅い。
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(a) |
(b) |
(c) |
(1) |
正 |
正 |
正 |
(2) |
正 |
誤 |
誤 |
(3) |
誤 |
正 |
正 |
(4) |
誤 |
誤 |
正 |
(5) |
誤 |
誤 |
誤 |
解説:
(a)は
「誤」
「水溶性が
小さいものが」→「水溶性が
大きいものが」
「一般気象学【第2版】」の84ページ参照
(b)は
「誤」
「粒子の半径が
大きいほど」→「粒子の半径が
小さいほど」
「一般気象学【第2版】」の87ページ参照
次の質量増加の問題と勘違いしないように
「質量の異なる氷晶が過冷却雲粒を捕捉しながらそれぞれ自由落下するとき,単位時間当たりの質量の増加量は氷晶の質量が
大きいほど大きい」
(c)は
「誤」
「水滴の成長より
遅い」→「水滴の成長より
速い」
「一般気象学【第2版】」の94ページ参照
正解は選択肢(5)
(2013/04/03)
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