第36回気象予報士試験 一般問11
問11:
南極のオゾンホールとその成因に関する次の文 (a)〜(d) の下線部の正誤について,下記の(1)〜(5)の中から正しいものを一つ選べ。
(a) オゾンホールは,
南半球の春先に発生する現象である。
(b) オゾンホールは,クロロフルオロカーボン ( フロン ) 等を起源とする
塩素ガスが光解離によって塩素原子となり,それが触媒として作用し成層圏のオゾンを破壊してできる。
(c) オゾン破壊の過程では
極成層圏雲の存在が大きな働きをしている。
(d) オゾンホールは,
極渦が弱い年ほど大規模に発達する傾向がある。
(1) (a) のみ誤り
(2) (b) のみ誤り
(3) (c) のみ誤り
(4) (d) のみ誤り
(5) すべて正しい
解説:
(a)は
「正」
問題文通りで正しい。
「一般気象学【第2版】」の29ページ参照作
(b)は
「正」
問題文通りで正しい。
(c)は
「正」
問題文通りで正しい。
極成層圏雲はPSCと呼ばれ、氷晶あるいは氷の微粒しからなる一種の雲である。
(d)は
「誤」
「極渦が
弱い年ほど大規模に発達する」→「極渦が
強い年ほど大規模に発達する」
いくらなんでも、(d)すべて正しいを選択する受験者はいないだろう。
そうすると、誤りを一つ探すゲームに変わる。
(a)(b)は多くの受験者が知っていると思うので、(c)と(d)の選択になりそうだなぁ。
正解は選択肢(4)である。
(2013/04/02)
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