第37回気象予報士試験 一般問3


問3:
図は横軸に温位,縦軸に高度をとり,その中にある点Pを通る乾燥断熱線 (点線),湿潤断熱線 (破線) と,成層が絶対安定な場合の温位の高度分布 (実線),絶対不安定な場合の温位の高度分布 (実線) を描いたものである。これら二本の断熱線および温位の高度分布を示す二本の実線の傾きとして正しいものを,下の図(1)〜(5)の中から一つ選べ。


解説:
これは、一目で分かるサービス問題だろう。これが分からないようなら、基礎から修行をやり直した方がよい。
着目点は、次のとおり。
条件1、乾燥断熱線は、湿潤断熱線よりも傾きが小さいはずだ。
   これで、(1)と(4)が消える。
条件2、絶対不安定は最も傾きが小さく、絶対安定が最も傾きが大きいはずだ。
   これで(2)と(5)が消える。

残るのは、(3)だけだ。
(3)は、傾きが小さい順に、絶対不安定→乾燥断熱線→湿潤断熱線→絶対安定と並んでおり、正しい。
 しかし、乾燥断熱線が垂直なことはないし、湿潤断熱線が垂直よりも右に傾いていることもないので、問題がおかしいと思う。
横軸が「温度」であれば、乾燥断熱線は垂直になることはないが、この設問の図は、横軸が「温位」なので、乾燥断熱線は垂直になるのが正しい。〔hendevaneさん(2013/04/15)のアドバイスにより訂正〕
ともかく、並びの順番から判断して、正解は選択肢(3)である。
 (2013/04/16)

読者の声:
hendevaneさん(2013/04/15):
横軸は温位なので選択肢3の図でいいのではないでしょうか。(乾燥断熱変化では温位は変化しない)
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